「最近、職場の皆に元気がない」「何となく息苦しい」
そう感じたとき、勘や経験だけで打ち手を決めるのは危険です。なぜなら、活力低下の理由は一つではなく、コミュニケーション、役割の曖昧さ、評価への不満、業務過多、管理者層の疲弊など、複数の要因が絡み合っているから。そこで頼れるのがES(社員満足)調査。けれど、実施して満足してしまえば、数字はただの数字のままです。
本研修は、ES調査の読み解きと行動化に徹底的にフォーカス。実際のシミュレーションで、現場の声を数値化し、優先度をつけ、合意を取り、改善を回すところまでを体験します。
ES調査とは何か?──職場の“見えない声”を可視化するツール
ES調査とは、社員の満足度や職場に対する意識を数値化するアンケート調査のことです。 「働きがいを感じているか」「上司との関係性はどうか」「業務量は適正か」など、職場のさまざまな側面を定量的に把握することができます。
この調査を通じて、職場の現状や潜在的な問題点を客観的に捉えることが可能になります。 ただし、ES調査を実施するだけでは十分とは言えません。重要なのは、調査結果を正しく読み解き、そこから具体的な改善策やアクションプランを導き出し、実行に移すことです。
実践的に学ぶ──ES調査シミュレーション研修のご紹介
そこでおすすめしたいのが、ES調査シミュレーション研修です。 この研修では、ES調査の結果をもとに、職場の活力を高めるための問題解決プロセスを、実際のシミュレーション形式で体験的に学ぶことができます。
単なる座学ではなく、受講者自身がアンケートを記入し、集計・分析を行い、改善策を立案するという一連の流れを実習形式で体験することで、現場で活かせる実践力が身につきます。

研修の目的と学べること
❖ 職場活性化の基本的な考え方を理解する
職場活性化とは、組織や個人が持つ潜在能力を最大限に引き出すことです。 活性化が進むと、社員のモチベーションが高まり、業務への主体性や創造性が向上します。結果として、組織全体の成果や競争力にも好影響を与えます。
この研修では、職場活性化に影響する要素(目的の共有、役割の明確化、成長機会、評価制度など)や、それらを測る指標について体系的に学びます。
❖ シミュレーション実習を通じて阻害要因を把握する
ES調査の結果から、職場の活力を妨げている要因を客観的に見つけ出す方法を学びます。 実際のシミュレーションでは、アンケートの集計・分析を行い、満足度の低い項目や部門ごとの傾向などを読み解きながら、課題の本質に迫ります。
「なぜこの項目の満足度が低いのか?」「どのような背景があるのか?」といった問いを立て、原因を探る力を養います。
❖ 職場活力向上のための具体的な対策を立案する
調査結果をもとに、優先順位をつけながら改善策を検討し、実行可能なアクションプランを作成します。 このプロセスでは、目標設定、担当者の明確化、実施期限、成果の測定方法など、実務に直結する要素を含めて計画を立てます。
また、管理職・監督職としての役割を再確認し、自らが変化の起点となるための自己改革項目も設定します。

研修カリキュラム
🕘 午前(9:00~12:00)
- 組織経営とESの関係性
・SS=MS+CS+ESの考え方
・職場活力が業績に与える影響の理解 - ESマネジメントの基本と実践
・ESマネジメントとは何か
・ESアンケートの記入と設計のポイント
・職場の問題と活性化の取り組み事例
・アンケート結果の集計と分析方法 - ESシミュレーション実習①
・職場の現状把握
・満足度の測定と傾向分析
🕑 午後(13:00~17:00)
- ESシミュレーション実習②
・問題点の抽出と優先順位づけ
・原因分析と仮説の立案 - 職場改善策の作成
・シミュレーション結果をもとに改善策を立案
・実行計画の策定(担当・期限・評価指標) - 管理職・監督職としての役割形成
・「自己改革」実践項目の作成
・リーダーとしての行動変容の促進 - まとめと振り返り
・研修内容の整理と現場への応用方法
・今後のアクションへのコミットメント

まとめ──職場の未来は、現場の声から始まる
職場の活力は、目に見えないようでいて、確実に成果や人間関係に影響を与えています。 ES調査は、その“見えない声”を可視化するための有効な手段です。そして、調査結果を活かすためには、正しい分析と、現場に根差した改善行動が不可欠です。
ES調査シミュレーション研修は、単なる理論ではなく、実践を通じて“職場を動かす力”を育む場です。 職場の活力を本気で高めたい方に、ぜひ受講いただきたい研修です。
研修情報提供元 :
JMI(株)日本マネジメント協会東部©
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