43.【社員意識の源泉を探り、職場活力を再生する──エンゲージメント調査シミュレーション研修のすすめ】1日コース

職場活性化

職場に活力があると、社員は自らの役割に誇りを持ち、組織の目標に向かって主体的に行動します。結果として、チームの生産性が高まり、顧客満足や業績にも好影響をもたらします。 しかし、職場の雰囲気が停滞している、社員の表情が曇っている──そんな兆候に気づいても、何が原因で、どう対処すればよいのか分からず、手を打てないまま時間が過ぎてしまうことも少なくありません。

そんなときに有効なのがエンゲージメント調査です。 これは、社員がどれだけ仕事や組織に対して前向きに関わっているかを測るアンケート調査であり、単なる満足度ではなく意欲、貢献意識、組織とのつながりなど、より深い心理的要素を可視化するものです。

エンゲージメント調査とは?──“働く意欲”の温度を測る指標

エンゲージメント調査は、社員が仕事にどれだけ情熱を持ち、組織の一員としての自覚を持っているかを測定するためのツールです。 「この職場で成長できると感じているか」「自分の意見が尊重されているか」「チームの目標に貢献している実感があるか」など、働く人の“内なる声”を数値化することで、社員意識の源泉を探ることができます。

この調査を通じて、職場の現状や課題を客観的に把握することが可能になります。 しかし、調査を実施するだけでは不十分です。重要なのは、結果を正しく分析し、そこから具体的な改善策を導き出し、現場で実行に移すことです。

実践力を育てる──エンゲージメント調査シミュレーション研修のご紹介

そこでおすすめしたいのが、エンゲージメント調査シミュレーション研修です。 この研修では、実際の調査データをもとに、職場の活力を高めるための問題解決プロセスを、シミュレーション形式で体験的に学ぶことができます。

受講者は、アンケートの記入から集計・分析、改善策の立案までを一貫して体験し、エンゲージメント向上のための実践的なスキルを身につけます。 単なる理論ではなく、現場で使える見立て力、対話力、行動設計力を養うことが目的です。

研修の目的と学べること

❖ 職場活性化の基本的な考え方を理解する

職場活性化とは、社員が自らの力を発揮し、組織の目標に向かって協働できる状態を指します。 エンゲージメントが高まると、社員のモチベーションや創造性が向上し、離職率の低下や業務効率の改善にもつながります。

この研修では、エンゲージメントに影響する要素(心理的安全性、成長機会、貢献実感、上司との関係性など)を体系的に学び、職場活性化の本質を理解します。

❖ シミュレーション実習を通じて阻害要因を把握する

エンゲージメント調査の結果をもとに、職場の活力を妨げている要因を客観的に見つけ出す方法を学びます。 実習では、部門別・年代別の傾向を読み解きながら、満足度の低い項目や自由記述の分析を通じて、課題の本質に迫ります。

「なぜこの項目が低いのか?」「どのような背景があるのか?」といった問いを立て、原因を探る力を養います。

❖ エンゲージメント向上のための具体的な対策を立案する

調査結果をもとに、優先順位をつけながら改善策を検討し、実行可能なアクションプランを作成します。 このプロセスでは、目標設定、担当者の明確化、実施期限、成果の測定方法など、実務に直結する要素を含めて計画を立てます。

また、管理職・監督職としての役割を再確認し、自らが変化の起点となるための自己改革項目も設定します。

研修カリキュラム

🕘 午前(9:00~12:00)

  1. 組織経営とエンゲージメントの関係性   
    ・SS=MS+CS+ESの考え方を応用し、エンゲージメントの位置づけを理解   
    ・職場活力が業績に与える影響の構造を把握
  2. エンゲージメントマネジメントの基本と実践   
    ・エンゲージメントとは何か?満足度との違い   
    ・アンケート設計のポイントと記入体験   
    ・職場の問題と活性化の取り組み事例   
    ・調査結果の集計と分析方法(定量+定性)
  3. シミュレーション実習①:現状把握   
    ・職場のエンゲージメントスコアの読み解き   
    ・満足度マップと課題の見える化

🕑 午後(13:00~17:00)

  1. シミュレーション実習②:原因分析   
    ・問題点の抽出と優先順位づけ   
    ・自由記述の分析と仮説の立案
  2. 職場改善策の作成   
    ・シミュレーション結果をもとに改善策を立案   
    ・実行計画の策定(担当・期限・評価指標)
  3. 管理職・監督職としての役割形成   
    ・自己改革実践項目の作成   
    ・リーダーとしての行動変容の促進
  4. まとめと振り返り   
    ・研修内容の整理と現場への応用方法   
    ・今後のアクションへのコミットメント

まとめ──エンゲージメントは“職場の未来”をつくる力

エンゲージメントは、単なる満足度ではなく、社員が「この職場で働きたい」「貢献したい」と思えるかどうかを示す重要な指標です。 その声を丁寧に拾い、分析し、行動に変えることで、職場の活力は確実に再生されていきます。

エンゲージメント調査シミュレーション研修は、現場の声を職場活力を再生する力”に変える実践型プログラムです。 職場の空気を変えたい、チームの力を引き出したい──そんな思いを持つ方に、ぜひ受講いただきたい研修です。

研修情報提供元 : 
JMI(株)日本マネジメント協会東部©
株式会社日本マネジメント協会(宮城県仙台市・東京都)|ビジネス研修・セミナー(DiSCディスク、FST、CNOSS) (jmi-e.co.jp)

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