9.【プロセス目標管理研修で学ぶ!~全員で組織のパフォーマンスを向上させる方法~】1日コース

人事考課

プロセス目標管理による目標達成戦略 

目標設定は、業務の効率や品質を向上させ、組織や個人の成長を促すために欠かせない基本スキルです。

しかし、単に最終目標を掲げるだけでは、成果を十分に得ることは難しいのが現実です。

目標達成には、そのプロセス―つまりどのような行動を取るか、何をどのタイミングで実施するかが重要なポイントとなります。

そこで本記事では、目標達成に向けた有効な手法「プロセス目標管理」に焦点を当て、計画・実行・評価・改善(PDCAサイクル)を通じて、自律的な学習能力や問題解決能力を養い、さらに仕事の質や量、成長やモチベーション向上にどのような影響を与えるのかを解説します。

プロセス目標管理とは?

プロセス目標管理は、単なる結果指向の目標設定ではなく、業務遂行の各過程に明確な目標を設定する管理手法です。

  • 計画: 業務の全体像を把握し、具体的なアクションプラン(例:毎日必ず〇件の顧客訪問を実施する)を策定する
  • 実行: 設定したアクションプランに従い、日々の業務を実施する
  • 評価: KPIや指標に基づき、進捗状況および成果を客観的に測定する
  • 改善: 収集したデータをもとに、業務プロセスや行動計画を修正し、次回の実行に反映する

このサイクルを繰り返すことで、単なる数字の達成だけでなく、自己評価や改善能力が向上し、結果的に継続的な成長と高いパフォーマンスを実現できるようになります。

研修の目的

本研修では、プロセス目標管理の基礎と実践を学び、具体的な事例や実習を通じて、以下の3つの視点を深く掘り下げます。

プロセス目標管理の基本理解

  • 管理手法の意義: なぜ「プロセス目標管理」が従来の結果指向の目標設定以上に重要なのかを理解します。

  • 効果やメリット: 業務効率の向上、品質の改善、自己評価能力や問題解決能力の育成、さらにはモチベーション向上など、具体的な効果を検証します。

  • 組織内での役割: 組織、上司、部下それぞれがどのようにこの管理手法を支援・活用すべきかを理解し、共通認識を醸成します。

適正な目標設定とそのツールの習得

  • 目標設定の考え方: SMART原則(具体的:Specific、明確:Measurable、達成可能:Achievable、関連性:Relevant、期限付:Time-bound)に則った適正な目標設定の方法を学びます。

  • PDCAサイクルの活用: 計画から改善までのサイクルを用いて、具体的な行動計画の策定と進捗管理手法を習得します。

  • 具体例の提示: 例えば、結果指向で「売上高を10%増加させる」ではなく、プロセス指向の目標として「毎月新規顧客数を20件増加させる」ために、具体的な行動(毎日5件の見込み客への電話、週1回以上のセミナー開催、月1回のフォローアップメールの送信など)を計画し、実行と評価を行うことで、目標達成を実現する流れを学びます。

スケジュール化による目標管理の実践

  • スケジュール化の意義: 業務内容、期間、順序、担当者などを明確にし、業務プロセスを可視化することで、進捗の確認と問題点の迅速な把握が可能となります。

  • メリットとデメリット: スケジュール化により業務の効率性や自己管理能力が向上する一方、計画作成や柔軟な対応が難しい点にも注意し、そのバランスの取り方について議論します。

  • 各段階のポイント: 「計画」では合理的なスケジュール作成、「実行」では進捗記録の重要性、「評価」では記録データの分析、「改善」では次回に活かすための反省点の洗い出しを重点的に学びます。

カリキュラム

午前セッション(9:00~12:00)

  1. 目標管理の基本理解
    • プロセス管理の基本とその仕組みの概要説明
    • 目標設定の勘所:SMART原則とPDCAサイクルの基本
    • ブレークダウン実習:大目標を細分化し、具体的な行動計画を導出

  2. 目標設定のチェックと評価
    • 目標の進捗確認と期限設定の重要性
    • チェックリストを活用した目標達成の検証方法

午後セッション(13:00~17:00)

  1. 個人目標設定実習
    • ブレークダウンによる個々の目標設定の実施
    • 具体的な行動計画の策定と、設定目標の検証(何を、どこまで、いつまで、どのように)の確認

  2. 目標管理成功の鍵 ― スケジュール化実習
    • スケジュール作成と進行管理の方法
    • 進行管理の具体的事例紹介
    • スケジュール化実習:実際に業務計画を作成し、進捗確認の模擬演習

  3. まとめと振り返り
    • 研修全体の内容を振り返り、今後の業務に向けた改善点をディスカッション
    • 参加者同士の意見交換とフィードバックを通じて、具体的なアクションプランの作成

まとめ

プロセス目標管理は、単なる結果だけを追求するのではなく、業務遂行の各過程に焦点を当てた管理手法です。

計画・実行・評価・改善を繰り返すことで、業務の効率や品質だけでなく、自己成長とモチベーションの向上をも実現します。

本研修を通じて、具体的な目標設定の方法から、実践的なスケジュール管理まで、体系的なスキルと効果的な方法を学んでいただき、日々の業務にすぐに役立てていただける内容となっています。

研修情報提供元 : 
JMI(株)日本マネジメント協会東部©
株式会社日本マネジメント協会(宮城県仙台市・東京都)|ビジネス研修・セミナー(DiSCディスク、FST、CNOSS) (jmi-e.co.jp)

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