あなたの職場では、安心して働けていますか?
部下や同僚との関係に、違和感や不安を感じることはありませんか?
「ちょっとした一言」「何気ない態度」が、誰かを傷つけてしまうことがある── それが、職場におけるハラスメントの怖さです。
ハラスメントは、被害者だけでなく、加害者や周囲の第三者にも深刻な影響を及ぼします。 そして、組織全体にも悪影響をもたらします。 生産性や士気の低下、離職率の上昇、企業イメージの損失など、経営上のリスクにもつながるのです。
ハラスメント防止は「制度」だけでは不十分
2020年から、パワーハラスメント防止措置が事業主に義務付けられました。 しかし、制度があるだけでは、職場の空気は変わりません。 本当に必要なのは、一人ひとりの意識と行動の変化です。
特に、管理職や監督職には重要な役割があります。 自分自身がハラスメントを「起こさない・起こさせない・起こらせない」だけでなく、 部下や同僚から相談された際には、迅速かつ適切に対応する責任があります。
では、どうすれば信頼されるコミュニケーションをとり、部下を成長させる指導育成を行い、 ハラスメントが発生しない健全で活力ある職場づくりに貢献できるのでしょうか?
この研修で得られること
本研修では、ハラスメント予防のために必要な知識やスキルを体系的に学びます。 自分自身や周囲の人々と向き合う姿勢、問題解決能力、信頼関係の築き方など、 リーダーとして期待される役割を果たすための実践力を育てます。

研修の目的
❶ ハラスメントの判断基準を正しく理解する
- ハラスメントは、一人ひとりの感じ方や価値観によって異なります。
- 「そんなつもりじゃなかった」という言葉では済まされないこともあります。
- 被害者だけでなく、加害者や第三者になる可能性もあることを認識する。
- セクシュアルハラスメントやパワーハラスメントの定義・類型を正しく理解し、自分自身や周囲の言動に注意を払う力を養います。
❷ 職場のハラスメントの危険度を把握する
- ハラスメントは、組織全体の空気を悪化させます。
- 生産性の低下、離職率の上昇、企業イメージの損失など、経営上のリスクも大きい。
- 法律上も、事業主にはハラスメント防止措置の義務があり、違反には罰則も。
- 職場で起こり得るハラスメントの危険度を把握し、早期発見・早期対処する力を育てます。
❸ ハラスメントへの対処方法(部下の指導、組織マネジメント)を理解する
- 管理職・監督職は、相談対応の窓口としての役割も担います。
- 信頼されるコミュニケーション、部下を成長させる指導育成が不可欠。
- 相談対応時には、事実関係の確認、プライバシー保護、感情の受け止め方など、注意すべきポイントが多数あります。
- ケーススタディやロールプレイングを通じて、実践的な対応力を身につけます。

カリキュラム(1日研修)
9:00〜12:00|ハラスメントの理解と信頼関係の構築
- 組織におけるハラスメント問題とは
– 現状とその影響
– セクシュアルハラスメントの定義と類型
・セクハラのグレーゾーンとは?
– パワーハラスメントの定義と類型
・「指導」と「パワハラ」の違いを見極める - 部下の信頼を得るコミュニケーション
– 信頼を得るための「5つのステップ」
– 部下を理解するための「聴き方」
– 不安を取り除く「受容と共感」
– ケーススタディ:実際の職場事例から学ぶ
13:00〜17:00|指導育成とハラスメント予防の実践
- 部下を成長させる指導育成
– 相手も自分も尊重する「アサーション」
– ケーススタディ:指導とハラスメントの境界を考える - ハラスメントが発生しない職場づくりとは
– ハラスメントが発生しやすい職場の特徴
– ハラスメント防止のためにできること
– 相談対応のポイント(傾聴・記録・対応フロー)
– 総まとめ:自分の職場でできる予防アクションの設計

まとめ──安心して働ける職場は、信頼と対話から生まれる
ハラスメントのない職場づくりは、制度だけでは実現できません。 それは、一人ひとりの「気づき」と「行動」から始まります。
この研修では、知識だけでなく、実際に行動できる力を育てます。 「聴く」「受け止める」「伝える」「育てる」──その積み重ねが、 安心して働ける職場をつくり、組織の力を引き出します。
あなた自身が、職場の空気を変える存在になれるように。 この研修が、その一歩となりますように。
研修情報提供元 :
JMI(株)日本マネジメント協会東部©
株式会社日本マネジメント協会(宮城県仙台市・東京都)|ビジネス研修・セミナー(DiSCディスク、FST、CNOSS) (jmi-e.co.jp)
