31.【ハラスメント・ハラスメント防止研修で職場のトラブルを防ぐ!正しい知識と対処法を学ぶ】半日コース

働きやすい職場づくり

職場で起こり得るハラスメントは年々多様化し、その対応に悩む企業は少なくありません。 セクシュアルハラスメントやパワーハラスメントだけでなく、マタニティハラスメント、モラルハラスメントなど、形を変えて職場に影響を及ぼすケースは後を絶ちません。

2020年に労働施策総合推進法が改正され、パワーハラスメント防止措置が事業主に義務付けられました。 しかし、制度や規則を整えるだけでは十分ではありません。実際の職場でハラスメントを防ぐためには、一人ひとりの意識と行動の変化が不可欠です。

さらに近年では、本来ハラスメントではない行為を「それはハラスメントだ」と過剰に主張することが新たな問題となっています。 例えば、業務上必要な指導や注意を「パワハラだ」と決めつけてしまうと、組織の健全な人材育成が妨げられ、信頼関係が損なわれる危険があります。 このような「ハラスメント・ハラスメント」を防ぐことも、職場の安心感を守るために欠かせない視点です。

ハラスメントは「意図」ではなく「受け止め方」で判断される

ハラスメントは、加害者の意図ではなく、相手の感じ方や受け取り方によって判断されます。 「自分はそんなつもりじゃなかった」という言葉では済まされないこともあります。 自分が気にしないことでも、他人にとっては不快に感じることがあるのです。

一方で、過剰に「それはハラスメントだ」と決めつけることもまた、相手を傷つけ、職場の信頼を損なう危険があります。 大切なのは、正しい知識を持ち、冷静に判断する力を養うことです。

この研修で学べること

本研修では、ハラスメントに関する基礎知識から具体的な事例検討までを行います。 さらに「ハラスメントではない行為をハラスメントと誤解しない」ための視点を基に、 自分自身や周囲の人々と向き合う姿勢を養い、健全なコミュニケーション能力を高めます。

研修の目的

❶ 正しい知識を共有し、誤解や過剰反応を防ぐ

  • ハラスメントは相手の感じ方で判断されるため、誤解が生じやすい。
  • 種類や具体的な事例を学ぶことで、自分の言動が相手にどのような影響を与えるかを理解する。
  • 「指導」と「ハラスメント」を混同しないための基礎知識を共有し、不要なトラブルを防ぐ。
  • 過剰に「ハラスメントだ」と言いつのることも新たなハラスメントになることを理解する。

❷ 人材育成に必要な「指導」とハラスメントの違いを理解する

  • 指導は業務上必要かつ適切な範囲で行われ、相手の成長を促すことが目的。
  • ハラスメントは業務上必要性がなく、不適切な範囲で行われ、相手の尊厳を傷つける。
  • 違いを理解することで、管理職や先輩社員は効果的かつ適正な指導方法を身につけられる。
  • 指導を「パワハラだ」と誤解しないための冷静な判断力を養う。

❸ ハラスメントを受けないためのコミュニケーションを学ぶ

  • ハラスメントは一方的な言動だけでなく、双方向のコミュニケーションでも起こり得る。
  • ジョークや冗談が相手に不快感を与えることもある。
  • 意見交換が感情的にエスカレートする場合も注意が必要。
  • 自分の意思や気持ちを伝えるだけでなく、相手の意思や気持ちを聞き、理解し、尊重する姿勢を育てる。
  • アサーション(自己表現の技術)を活用し、相手に受け入れられる伝え方を学ぶ。

カリキュラム(半日・3時間)

午前 9:00〜12:00 など

  1. 組織におけるハラスメント問題とは  
    – 現状とその影響  
    – セクシュアルハラスメントの定義と類型   
     ・セクハラのグレーゾーン事例  
    – パワーハラスメントの定義と類型   
     ・「指導」と「パワハラ」の違いを理解する

  2. ハラスメントを受けないために  
    – ハラスメントが起こりやすい職場の特徴  
    – 自職場チェック/被害者チェック/防止体制づくり  
    – 日常のコミュニケーションの工夫  
    – アサーションを活用した自己表現

  3. まとめ  
    – 学んだ知識を整理し、職場で活かすためのアクションプランを作成

まとめ──「ハラスメント」と「ハラスメント・ハラスメント」を防ぐ

ハラスメント防止は、法律や制度だけでは実現できません。 一人ひとりが正しい知識を持ち、相手を尊重するコミュニケーションを心がけることが、健全な職場づくりの第一歩です。

同時に、本来ハラスメントではない行為を「それはハラスメントだ」と過剰に決めつけることも新たな問題を生むことを忘れてはいけません。 大切なのは、冷静に事実を確認し合い、相互理解を深めること。

この研修では、知識だけでなく、実際に行動できる力を育てます。 「理解する」「伝える」「尊重する」──その積み重ねが、安心して働ける職場をつくり、組織の力を引き出します。

あなた自身が、職場の空気を健全に保つ存在になれるよう、この研修が、その一歩となりますように。

研修情報提供元 : 
JMI(株)日本マネジメント協会東部©
株式会社日本マネジメント協会(宮城県仙台市・東京都)|ビジネス研修・セミナー(DiSCディスク、FST、CNOSS) (jmi-e.co.jp)

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