あなたは、ストレスや困難に直面したとき、どのように対処していますか? 落ち込んだり、不安になったり、感情が揺れ動くことは誰にでもあります。 しかし、その状態が長く続くと、心身にさまざまな影響を及ぼす可能性があります。
たとえば、気分の沈みやイライラだけでなく、集中力や判断力の低下、免疫力の低下など、身体にも影響が現れます。 そして、仕事のパフォーマンスや人間関係にも支障をきたすことがあるのです。
「うつ」は誰にでも起こりうる。でも、予防できる
こうした状態が深刻化すると、「うつ」という病気に発展する可能性があります。 厚生労働省の調査によると、日本人の約6人に1人が「うつ」を経験していると推定されています。 それほど身近で、誰にでも起こりうるものなのです。
しかし、「うつ」は予防できる病気でもあります。 その鍵となるのが、「レジリエンス」と呼ばれる心の回復力です。
レジリエンスとは?──心のしなやかさを育てる力
レジリエンスとは、ストレスや困難に直面したときに、折れずに立ち向かい、乗り越える力のことです。 単なる「我慢」や「根性」ではなく、しなやかに回復する力。 高いレジリエンスを持つ人は、困難な状況でも自分を保ち、前向きに行動することができます。
そして何より、レジリエンスは生まれつきの性質ではなく、後天的に育てることができるスキルです。 日々の意識や習慣を変えることで、誰でも高めることができます。
この研修で得られること
本研修では、レジリエンスの基礎知識から実践方法までを体系的に学びます。 自己診断ツールを使って自分の現状を把握し、改善策や目標設定の方法を身につけます。 さらに、ポジティブ思考や感情調整、セルフコントロールなど、レジリエンスを高めるための具体的な方法を紹介します。

研修の目的
❶ レジリエンスに関する基礎知識を理解する
- レジリエンスとは何か?なぜ今必要なのか?
- メリット(心身の安定、対人関係の改善、仕事の成果向上)とデメリット(過度な自己責任感)
- レジリエンスに影響する要因(性格傾向、環境、経験)
- 自己診断ツールを用いて、自分のレジリエンスレベルと課題点を把握する
❷ 自分に合った改善策と目標設定方法を学ぶ
- レジリエンスは一人ひとり異なる
- 自分にとって理想的な心の状態とは?
- ストレス対処法を見つけるために、自分の価値観や優先順位を明確にする
- 現状から理想に近づくための、具体的で達成可能な目標設定方法を学ぶ
❸ レジリエンスを高めるための具体的な方法と実践例を紹介する
- ポジティブ思考:物事の見方を変える力
- 感謝の習慣:小さな喜びに気づく力
- 問題解決力:冷静に対処する力
- セルフコントロール:感情を整える力
- サポートネットワーク:人とのつながりを活かす力
- これらを日常に取り入れるための実践例を紹介

カリキュラム(1日研修)
9:00〜12:00|自分を知り、整える
- レジリエンスとは
– レジリエンスの意味と構成要素(感情調整力、衝動調整力、楽観力など) - レジリエンス①:原因分析
– ストレスと性格傾向の関係
– ストレス耐性向上のプランニング
– エゴグラムによる自己分析
13:00〜17:00|実践力を育てる
- レジリエンス②:衝動調整
– リラクゼーション法の実践 ・腹式呼吸 ・マインドフルネス ・動作法(身体を使った緊張緩和) - レジリエンス③:感情調整
– 「怒り」の感情とは何か
– 怒りを上手に表現する方法(アサーションの活用) - レジリエンス④:楽観力
– 良いことを探す習慣
– 自己肯定感を高める方法
– ポジティブ思考とリフレーミング(見方を変える技術) - レジリエンス⑤:共感力と自己効力感
– プラスのストローク(肯定的な言葉かけ)を意識する
– ストローク理論と「ストロークシャワー」演習
– 総まとめ:自分だけのレジリエンス強化プランをつくる

まとめ──心の回復力は、誰でも育てられる
ストレスや困難は、避けることができないもの。 だからこそ、それに立ち向かう力=レジリエンスを育てることが、人生を前向きに生きるための鍵になります。
この研修では、知識だけでなく、行動につながる気づきと実践力を育てます。 「自分を知る」「整える」「育てる」──その一歩が、あなた自身の心の強さをつくります。
忙しい毎日だからこそ、心のケアを習慣に。 この研修が、あなた自身の「折れない心」を育てるきっかけになりますように。
研修情報提供元 :
JMI(株)日本マネジメント協会東部©
株式会社日本マネジメント協会(宮城県仙台市・東京都)|ビジネス研修・セミナー(DiSCディスク、FST、CNOSS) (jmi-e.co.jp)
