「コンプライアンス」と聞いて、あなたは何を思い浮かべますか? 法律や規則を守ること?それとも、社内ルールの遵守?
確かにそれらはコンプライアンスの一部ですが、実はそれだけでは不十分です。 現代の企業に求められているのは、法令遵守に加えて、社会から期待される倫理観やモラルを満たすこと。つまり、“信頼される行動”を積み重ねることこそが、真のコンプライアンスなのです。
コンプライアンスは「信頼の土台」
企業がコンプライアンスを遵守することで、社会的責任を果たし、顧客や取引先、地域社会からの信頼を得ることができます。 そしてその信頼は、ブランド価値や企業の持続可能性にも直結します。
一方、社員一人ひとりにとっても、コンプライアンスは「自分の仕事に誇りと責任を持つ」ための大切な軸。 日々の業務の中で、正しい判断を下し、誠実に行動することは、自分自身のキャリアや能力開発にもつながるのです。
この研修で得られること

本研修では、コンプライアンスの本質的な意味や重要性を理解するとともに、具体的な事例や実践方法を学びます。 単なる知識の習得ではなく、自分の行動を見直し、組織全体の信頼を高めるためのマインドセットとスキルを身につけることが目的です。
自己診断やグループワークなどの体験型学習を通じて、コンプライアンスに対する理解度と意識を深めていきます。
研修の目的
❶ コンプライアンスに対する正しい認識を持つ
- コンプライアンスとは何か?なぜ必要なのか?
- 法令・社内規則・倫理・モラルの違いと関係性
- 違反事例とその影響(企業の信用失墜、損害賠償、社員の処分など)
- コンプライアンスがもたらすメリット(信頼、安心、安全、組織力の向上)
❷ 一人ひとりの行動がコンプライアンスをつくる
- 「組織の問題」ではなく「自分の行動」から始める
- 自分の言動がコンプライアンスに沿っているかをチェックする方法
- 相談窓口や報告手順の理解(違反に気づいたとき、どう動くか)
- 「迷ったら相談する」「見過ごさない」姿勢を育てる
❸ 組織・業務のリスクを見直すきっかけをつかむ
- 自分の職場に潜むコンプライアンスリスクを見つける
- 業務の流れや体制の中にある「見えにくい危険」を洗い出す
- リスク評価の方法と改善策の立て方
- チームで共有し、継続的に改善する仕組みづくり

カリキュラム(半日・3時間)
1.コンプライアンスの重要性を理解する
- 社会的責任と企業価値の関係
- 信頼される組織とは何か
- コンプライアンス違反の事例と教訓
2.社員一人ひとりに求められること
- 管理職に特に求められる役割(模範行動、早期対応、風土づくり)
- 自分の行動を見直すチェックリスト
- 「迷ったら相談」「見過ごさない」行動習慣の定着
3.コンプライアンス実践編:日常の行動から始める
- 仕事の見える化(業務の流れを明確に)
- ダブルチェックの仕組み(ミスや漏れの防止)
- 情報漏えいを防ぐための基本ルール
- 職場の円滑なコミュニケーション
・「叱る」と「怒る」の違い ・あいさつ、身だしなみ、ほめるマネジメント
- ハラスメントの理解と防止(パワハラ、マタハラ、セクハラなど)
4.まとめと振り返り
- 自分の職場でできることを考える
- 明日からの行動に落とし込むアクションプラン作成

まとめ──コンプライアンスは「信頼の積み重ね」
コンプライアンスは、企業のためだけのものではありません。 社員一人ひとりが「誠実に働く」「正しく判断する」ことの積み重ねが、組織全体の信頼をつくります。
この研修では、知識だけでなく、行動につながる気づきと実践力を育てます。 「自分の仕事に誇りを持ちたい」「信頼される人になりたい」──そんな思いを持つ方に、ぜひ受講いただきたい内容です。
研修情報提供元 :
JMI(株)日本マネジメント協会東部©
株式会社日本マネジメント協会(宮城県仙台市・東京都)|ビジネス研修・セミナー(DiSCディスク、FST、CNOSS) (jmi-e.co.jp)