19.【CS時代に勝つ!基礎から学べる接客スキル向上研修】1日コース

接客・顧客対応スキル研修

対象:中堅社員、若手社員

お客様と接する機会が多い私たちにとって、顧客対応力は成果を左右する重要なスキルです。
対面・電話・チャットなど、あらゆる接点での応対が「企業の顔」として受け止められる現代において、接客の質は組織のイメージや売上、ブランド価値に大きな影響を及ぼします。

一方で、近年は社会環境の変化により、お客様のニーズや期待は多様化し、対応現場では理不尽な言動や過剰要求が問題となるケースも増えています。
こうしたいわゆる「カスタマーハラスメント(カスハラ)」の対応は、顧客満足(CS)と従業員保護の両方の観点から、企業にとって重要な取り組みとなっています。

本研修では、CS時代における「選ばれる接客力」を高めるとともに、カスハラに対する適切な理解と対応力も身につけます。
基礎から応用まで段階的に学び、現場で安心して働ける接客力と対応力の強化を目指します。

【本研修で扱う主なテーマ】

🔹 CS(顧客満足)とは?なぜ今注目されているのか

CS(Customer Satisfaction)は顧客満足度を意味し、リピート率や紹介数、ブランド評価に直結する重要指標です。
満足度が高い顧客は企業の「ファン」となり、継続利用や口コミに繋がりますが、満足度が低い顧客は他社へ流れ、場合によってはクレームや攻撃的な反応に発展することもあります。

そのため、お客様の“期待を超える体験”を届けることがCS時代において不可欠であり、同時に“応対の限界”を見極める力も求められます。

🔹 接客の基本力を改めて鍛え直す

接客における基礎スキル(挨拶・笑顔・敬語・聞く・伝える)は、信頼構築の原点です。
本研修では、メラビアンの法則(視覚・聴覚・言語が与える印象の割合)や初頭効果などの心理的知識を取り入れ、接客スキルが「なぜ必要なのか」「どうすれば伝わるか」を再確認。
無意識に起こりがちな接客の“乱れ”を見直します。

🔹 信頼関係を築く応対技術+カスハラへの対応技術

お客様が「この人は自分を理解してくれる」「きちんと向き合ってくれる」と感じるには、単なるマナーではなく“対応力の深さ”が必要です。
本研修では、信頼を育む3つの実践スキルに加えて、カスハラ対応に役立つ要素を統合的に習得します:

応対スキル具体内容
共感力お客様の気持ちや背景に寄り添い、適切な理解を示す。感情を受け止めつつ冷静さを保つ。
提案力ニーズを正確に把握し、実現可能な選択肢を提示。無理な要求には「できること・できないこと」の線引きを明示。
フォロー力応対後も安心感を維持し、サポート体制を丁寧に伝えることで信頼を維持。過剰反応への冷静なエスカレーション判断も含む。

研修では、ロールプレイングによって、理想的な応対場面だけでなく、カスハラに繋がりかねない“難しい場面”の対応を体験的に学びます。

🔹 組織のイメージビルダーとしての意識づけ

接客スタッフは単なる窓口ではなく、“企業の人格”ともいえる存在です。
本研修では、組織の理念や価値観を共有し、自分の応対が顧客にどんな印象を与えるかを考えながら、組織全体のブランド価値を育む行動につなげていきます。

【研修目的の整理】

  • 顧客満足度(CS)の本質とその指標(顧客ロイヤルティ、リピート率)を理解する
  • 応対によって顧客の感情や印象がどう動くかを学ぶ
  • 接客の基本スキルを再確認し、実践力に変える
  • 共感・提案・フォローの応対力にカスハラ対応の視点を加えて身につける
  • 組織の代表としての自覚と、信頼される態度を育む
  • 職場の安心感やメンタル負荷軽減にもつながる“健全な顧客関係づくり”を学ぶ

【研修カリキュラム】

【午前セッション|9:00〜12:00】

1.今こそCSが重要な理由
 - 顧客満足度と企業競争力の関係
 - 情緒サービスと機能サービスの違い
 - カスハラの定義と背景:CSの逆側にある課題
 - 対応スタッフが受ける心理的影響への理解

2.接客者の立場と責任
 - イメージビルダーとしての役割理解
 - ビジョン・ミッションの共有と誇りを持った応対
 - 第一印象の重要性(初頭効果・メラビアンの法則)

【午後セッション|13:00〜17:00】

3.言葉づかいと表現の洗練
 - 敬語の基本と表現の柔らかさを磨く言い換え訓練
 - 配慮のある伝え方と「できること/できないこと」の明示
 - カスハラに繋がらない“落ち着いた表現”の技術

4.ビジネスマナーとロールプレイング
 - 名刺交換/応接対応/電話応対などの基本確認
 - 通常応対とクレーム応対の違い
 - 難易度別ロールプレイング(例:高圧的な要求/否定的態度への対応)
 - エスカレーション判断・相談体制へのつなぎ方の練習

5.まとめと行動宣言
 - 研修全体の振り返り
 - 「信頼される接客」と「守られる職場」を両立する行動リスト化
 - 明日からの具体的な対応習慣の宣言

【まとめ】

CS時代に求められる接客力は、単なる丁寧さではなく、「理解・共感・解決・安心」の連鎖を生み出す力です。
そして、時代とともに複雑化する顧客の言動に、冷静かつ的確に向き合うには、“対応する力”と“守られる力”の両方が必要です。

この研修では、日々の接客の質を高めると同時に、従業員として安心して働ける土台をつくります。
顧客満足と従業員満足のどちらも諦めないための、接客研修の新たなスタンダードを一緒に築いていきましょう。

研修情報提供元 : 
JMI(株)日本マネジメント協会東部©
株式会社日本マネジメント協会(宮城県仙台市・東京都)|ビジネス研修・セミナー(DiSCディスク、FST、CNOSS) (jmi-e.co.jp)

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