11．【ＯＪＴ実践力強化研修で学ぶ！部下の成長を支援する組織マネジメントと職場環境】１日コース

OJTとは―現場で磨く「人づくり」の究極手法
研修の目的
カリキュラム概要
1. 【午前セッション（9:00～12:00）】
2. 【午後セッション（13:00～17:00）】
まとめ

OJTとは―現場で磨く「人づくり」の究極手法

OJTとは、職場内で先輩や上司が直接、後輩や部下に対して業務に必要な知識や技能を実践を通じて伝える教育方法です。
これにより、現場での実務経験を積んだ上で学んだ内容がすぐに活用できるため、座学だけでは得られない「現場力」を養うことができます。
新入社員からベテランまで、あらゆる階層の社員がOJTを通して、業務の効率向上や品質改善につなげています。

しかし、OJTを実施する際には、指導者が抱えるいくつかの課題や悩みも浮上します。
たとえば、「どうすれば相手に分かりやすく教えられるか」「どのようにすれば相手のモチベーションを上げられるか」「自分自身も同時に成長する方法は何か」といった点です。
こうした課題に対しては、効果的なOJTを行うための具体的なポイントやスキル、計画的な教育プログラムが必要不可欠です。

そこで、本研修では、OJT指導者が知るべき基本的な役割や心構え、求められるスキルをはじめ、対象者に期待される能動性や自己管理の重要性、また指導者と対象者の間で円滑なコミュニケーションを取る方法についても徹底的に学びます。
さらに、双方が成長するためのフィードバックや評価の方法についても具体的に検証し、現場での実践に直結するスキルセットを身につけます。

この研修は、OJT指導者や人材育成担当者はもちろん、組織内で「人づくり」に携わるすべての方々に向けた内容です。
受講者は、研修を通じて自らの指導スキルを磨くだけでなく、部下や後輩の成長を促進するための具体的なツールや手法、そして効果的なコミュニケーション技法を習得することができます。
最終的には、これらの知識とスキルが組織の目標達成や競争力向上に直結し、質の高い人材育成によって組織全体の未来の発展を支える原動力となることを目指します。

研修の目的

❶ 好事例からOJTのすすめ方（ナレッジマネジメント）の習得

成功・失敗事例の分析: 自社や他社で実際に行われたOJTの成功事例、失敗事例を詳細に分析し、どのような要素が効果的な人材育成に寄与しているかを考察します。
知識・ノウハウの共有: 組織内で必要とされる情報やノウハウをどのように蓄積し、共有する仕組みを整えるかを学び、ナレッジマネジメントのメリットや課題、実践事例についても理解を深めます。

❷ 「目標による管理」を活用したOJTのすすめ方の理解

目標設定の基本: 部下や新入社員に対して、適切な目標を設定し、その達成度や進捗状況を正確に把握するための方法論を学びます。
フィードバック技法: 目標設定後のフィードバックのポイントや具体的な技法について理解し、目標による管理がもたらす効果と注意点、実際の運用方法を数多くの事例を通じて習得します。

❸ もうひとつのOJT「職場活性化」（ESマネジメント）の理解

職場環境と人間関係の影響: 職場内の良好なコミュニケーションやチームワーク、職場風土がどのように人材育成に寄与するかを学びます。
必要スキルの習得: 効果的なコミュニケーションスキルやリーダーシップ、部下や同僚への励まし・感謝の伝え方を具体的なロールプレイやケーススタディを通じて実践し、職場活性化の手法を理解・実践します。

カリキュラム概要

【午前セッション（9:00～12:00）】

OJTの基本再確認
- 現状の課題の整理: 今なぜOJTの強化が求められているのか、現場で直面している課題を整理し、背景を明確化します。
- OJTの4大機能の再確認: OJTの役割、指導方法、評価手法、フィードバックの重要性について具体例を交えながら確認し、実務への落とし込み方法を学びます。
好事例に学ぶOJTのすすめ方
- 事前課題を活用した好事例研究: 成功事例や失敗事例を材料とし、効果的なOJTの要因をグループディスカッション形式で分析します。
- 成功の要因の共有: 参加者間で成功要因や今後のOJT推進のための具体的なアプローチを共有し、実務に活かせる知識を深めます。

【午後セッション（13:00～17:00）】

目標による管理を活用したOJT
- 統合的な人材育成システムの理解: 「人事考課」と「目標による管理」を軸にした効果的なOJTの導入方法、成功事例を通じて、組織全体の人材育成マネジメント手法を学びます。
- 今後のOJTのすすめ方の研究: 目標設定とフィードバックにより部下の成長を促す方法や、運用時の注意点についてディスカッションを行い、具体的な改善策を策定します。
もうひとつのOJT―「職場活性化」
- 職場環境が育成に与える影響: レヴィンの法則など理論的背景を踏まえ、職場活性化がどのように人材育成に寄与するかを理解します。
- ESマネジメントの実践: 職場風土や制度の検証を通じて、具体的なコミュニケーション方法やチームワーク向上策を学び、総まとめとして組織全体の活性化へのアプローチを確認します。

まとめ

OJTは、単に業務知識を伝達するだけでなく、対象者の自主性や応用力、さらにその姿勢や考え方すらも育む、実践的な「人づくり」の根幹です。
しかし、OJTには指導者の負担や方法のばらつきという課題があるため、計画的な教育プログラムと個別対応が不可欠となります。
本研修では、効果的な指導計画の作成、実践、評価・改善のプロセスを通じ、指導者と対象者の双方にとって実践的なスキルとナレッジを獲得します。
研修を通じた知見は、未来の人材育成に直結し、組織の競争力向上へと寄与する強固な基盤を築くことでしょう。